福岡市早良区次郎丸の「新井眼科医院」|白内障、緑内障、神経眼科

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疾患案内

眼瞼けいれん

まぶたを閉じる筋肉が勝手に収縮して、目を開けていられなくなる病気です。
症状として、目が開きづらいだけではなく、まぶしい、歩いていると人や電柱にぶつかってしまう等、危険なこともあります。
症状は強い光やストレスにより悪化すると言われています。放っておいて自然に治る病気ではありません。眼瞼けいれんは中高齢の女性に多いと言われていますが、30代で発症される方もいます。
治療はボトックスという注射を使います。まぶたの周囲の皮膚に0.1mlほどの注射を数カ所行います。注射の作用は数カ月以上ですが、人によって作用が異なるため、定期的に治療を行うこともあります。

ボトックス治療についてはこちらのホームページも参考にしてください。(外部リンクへ飛びます)

ロービジョンケア

見えにくさを感じている方で、本や新聞が読みづらい、まぶしくて困る、買い物の時に値札が見えづらい、一人では外を歩くのが怖い、などお困りではないでしょうか。このように見えづらさが理由で日常生活に支障をきたしている状態をロービジョンと言い、それを何らかの方法で改善することをロービジョンケアと言います。当院ではロービジョンケアの評価を行い、患者さんの希望にあった用具を選択します。お仕事や就学についてのご相談も行い、行政、福祉の窓口をご紹介します。
見えづらくてお困りなことがあれば、ご相談ください。

花粉症

花粉などが原因の、特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎と言い、 一年中症状が見られるものは、通年性アレルギー性結膜炎と言います。

アレルギー性結膜炎では次のような症状が引き起こされます。

  • 目のかゆみ
  • 目の充血
  • 目がごろごろする、目の異物感
  • 目やにが出る(涙のようにサラサラした水状のもの)
  • 涙が出る
  • まぶたの裏にぶつぶつができる

ドライアイ

文字通り目が乾燥してしまう症状ですが、実際に問題が起きているのは「涙」の機能の部分です。涙の量や質が正常な状態でなくなり、目の表面に潤いを保てず傷がついてしまっているのです。主な要因としては、コンタクトレンズの使用、目の酷使(パソコンやスマートフォンの長時間使用)、エアコンの長時間使用、夜更かし、加齢などが上げられます。

○ドライアイの主な症状

  • 目が乾く
  • 目が疲れやすい
  • 目がごろごろして不快感がある
  • 目がかすむ

飛蚊症

飛蚊症とは

飛蚊症とは視界に糸やごみのようなものが浮遊しているように見えてしまう症状のことです。視線についてくる様にうごめくため、その名の通り蚊が目の前を飛んでいるような状態になります。原因としては硝子体という眼球の組織内に何らかの原因で濁りが発生し、その濁りの影が視界に映ることで症状が出ます。

飛蚊症が症状として出る主な病気(病的飛蚊症)

  • 網膜剥離
  • 硝子体出血

糖尿病網膜症

高血糖が続くことによって網膜の血管に異常が起こる病気です。
糖尿病は血糖値が不安定なのが特長で、高血糖が続くことによって網膜に損傷が生じます。

早期発見で失明する確率は低くなりますが、高血糖値が長期間にわたって続くと、網膜症、神経障害、腎症などの合併症を起こします。症状があらわれるのは、糖尿病発症後、5~10年後と言われています。

■糖尿病網膜症の悪化の段階

単純網膜症 自覚症状はなく、
新生血管もありません。(※)
血糖値が高い状態が続くと、網膜の毛細血管に瘤(こぶ)ができて血流障害を起こします。次第に、小さな点状の出血やしみ状の出血が広がり、硬性白斑や網膜の浮腫が見られます。
前増殖網膜症 自覚症状はなく、
新生血管もありません。(※)
血管が詰まり、血液が流れなくなったり、軟性白斑、血管拡張などが起こり、進行すると増殖網膜症になります。
増殖網膜症 新生血管(※) 進行すると網膜剥離や新生血管緑内障につながり、失明に至ります。

※網膜の血管が詰まると、それを補うために新しい血管を作り出します。これが新生血管です。
新生血管は通常の血管より弱いので、血管から血液や血液成分が漏れ、硝子体出血を起こしたり、網膜上に増殖膜ができます。

治療経過

糖尿病網膜症は糖尿病の三大合併症の一つとされ、眼底の毛細血管が詰まったり機能しなくなって、血めぐりが悪くなり眼底出血や異常な血管増殖を起こし、網膜が障害される病気です。

血管の増殖は、網膜の表面に止まらず、眼球の硝子体の中にまで伸びて出血したり、眼底に膜を張ったりします。ここまで進行すると網膜は働いていても物は見えず、放置すると網膜剥離を起こして失明に至る場合があります。

中には糖尿病網膜症から緑内障を併発し、視力を失われる方もおられます。
糖尿病網膜症は次第に視力低下を伴い、自覚症状があって病院に来られる方の多くは病状が進行しています。年齢のせいや白内障と思って診断を受けなかった方が目立ちます。

糖尿病網膜症の治療

糖尿病網膜症で重要なのは眼底検査です。
まず眼科医師の検査を受けることが基本ですが、機器の蛍光眼底撮影は、肉眼で見えない病変を写真に捉えることができます。
糖尿病網膜症の治療法は70年代に始まったレーザー光線で網膜を焼く方法が定着しています。しかしレーザー自体の改良が目ざましく、最近は病変部だけを焼くカラーレーザーが登場しています。
それでも、硝子体内の出血や網膜にガムを張りつけたような膜ができるとやはり手術しかなく、硝子体切除手術を行います。
これは硝子体を透明な生理水と入れ替え、眼底の増殖物をきれいに切除する手術です。失った視力まで改善するのは不可能ですが、硝子体切除術は出血や混濁、増殖膜を除去するのでだいぶ見えるように改善され、失明を免れます。眼科でも、近年の医療機器の発達は進んでおり、幅広い治療を可能にしています。

やはり目の異常に最初に気づくのはご本人です。
少し見え方が異常だと感じた時、あるいは40歳を越えた時、眼科の医師を受診していただきたい。
また健康診断で糖尿病や高血圧と言われたら、糖尿病網膜症の可能性があることを知って欲しいと思います。

それから、何か見えにくい時、眼鏡やコンタクトレンズのせいにしないことです。
眼科は病気も眼鏡もチェックしてくれます。